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勤務医の開業を考える。

日々の生活に疲れた勤務医の開業を考える。

開業に必要なことは何か?

1.事業計画の策定

自分が開業する病院の理念やビジョン、目的、方針を明確にし、事業計画を策定することが重要です。
国に保護された病院は医療サービス業です。
事業計画において、開業する病院の規模、特徴、業務内容、診療科目、設備や人員の構成、収益性や事業計画の期間、また、必要となる資金調達の方法や財務計画、マーケティング戦略など、様々な観点から考えていく必要があります。

2.資金調達

自分が開業する病院を実現するためには、資金調達が不可欠です。
開業を目指す上で資金調達が一番、重要なファクターとなります。
資金調達には、自己資金、融資、投資などがあります。
現在のあなたの預金額はいくらですか、開業を目指すなら最低でも2,000万~3,000万円は必要です。
さらに銀行や金融機関から融資を受ける際には、担保が必要です。

あなたは、担保になる不動産を所持していますか?

資金調達については、事業計画を策定する際に考慮する必要があります。
また、資金調達が済んだ後の融資(借金)の返済についても詳細に計画を立てないといけません。

3.開業に必要な許認可の取得

医療業界では、病院を開業するには、厚生労働省や地方自治体から許認可を取得する必要があります。
許認可の取得には、届出手続きや建物の設計図、施設計画書、医師や看護師、技師などの採用計画、施設設備や機器の購入などが必要となります。

4.スタッフの採用

病院開業にあたっては、医師や看護師、薬剤師、事務員など、さまざまな職種の人員が必要となります。
人員採用には、募集方法や選考基準、給与・福利厚生などを含めた人事戦略を策定する必要があります。
病院経営において、医療費抑制、診療報酬激減、一億総貧乏化の今の時代、人件費の抑制は必須です。しかし、医院経営者は、従業員が気持ちよく、楽しく働ける環境の配慮にも頭を使わないといけません。

5.設備・機器の導入

あなたの専門は何ですか?
病院開業には、医療機器や設備の導入が必要となります。
導入する機器や設備については、機器に詳しい医療の専門家の意見を取り入れながら、必要性や効率性、コストなどを考慮して選定する必要があります。
開業の際には、まず、診療に必要な最低限の医療機器と設備だけを整えましょう。
最初からすべてを揃える必要はありません。コンサル業者や医療機器プロパーのおだてに乗ってはいけません。また、なんでも経費で控除できると思ってはいけません。たとえ、何でも経費にできたとしても、それは、借金の返済額が増えることと同義なのです。

6.広報・マーケティング

病院開業後には、患者の来院を増やすために、広報・マーケティング(医院周辺の住民の年齢構成や所得を知る。)が重要になります。
また、病院の特長や強み、診療方針、設備・機器の導入状況、スタッフの資格や経験、診療科目などをPRすることで、地域の患者や医療機関との連携を強化することができます。
IT化が進んでいる今の時代、医院長は、最低でもHPの公開、院長によるブログなどでの情報発信は必要です。
また、変な口コミなどをネットで書かれたら、すぐに、即・真摯(しんし)に対応していきましょう。
今の時代、白衣を着た医者というだけで、人(患者)は来ません。

作成者: Copernicus

天体運動と人間の活動には密接な関連性があるという考えに基づきブログを書いております。このブログがあなたにとって何かのお役に立てば幸いです。
そして、あなたは光を放つ・・・

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