愛するから騙される。
実社会は騙(だま)しに満ちあふれています。株式相場、就職活動、友人関係、職場、学校、家族、ありとあらゆる人間関係、ネットの世界、そして新興宗教の違法な献金…
株式投資が好きな人は、みんなが噂する魅力的な株に騙されます。骨董品愛好家は、偽物の骨董品(こっとうひん)に騙されます。なぜなら、骨董品が好き(愛)だという気持ちが強すぎるので”本物”と”偽物”の区別がつかなくなるのです。
なぜ、それが好きなのに?
なぜ、それを強く愛しているのに?
騙されるのか!
不動産投資、事業に邁進、お金儲けに夢中!
そして、詐欺(さぎ)に騙されます。
愛している。
それが欲しい。
欲望!
熱意、無我夢中!
強い気持ち!
そのため、愛するものを得たいと思う人は、心に大きな隙間(すきま)ができるのです。
たとえばギャンブル!
あの馬券を買えばイケる!
この数字なら、この売り場なら一等、高額当選!
お金が欲しい!
愛!
それは、大きな無理につながっていきます。
スポーツでもそうです。
スポーツで勝つため激しいトレーニングを始めたら、その過度なトレーニングによって体を壊す。それは、自制心の欠如がもたらした結果といえるでしょう。少々、体に悪いといわれるこのサプリを飲んだら強くなれる。そして、そのサプリによって体を壊す。最後には、スポーツができなくなる。
何かを愛するということは、求めているものとは、まったく真逆の結果をもたらすことが多いのです。
変な宗教への献金や変な投資詐欺も同じです。
救われたい。
お金が欲しい。
さらにお金をつぎ込む!
「 これだけ払ったのだから救われる。 」!
でも、救われない!
お金が足りない?
だから、もっともっと払う!
もっと、もっと払った自分は救われる。
そして、振り返る。
これだけ払ったのだから?
違う!
もっと払わないと!
狂った認知バイアス!
治せない!
投資詐欺も同じです。
「 これだけ購入したのだから利益が増す。 」!
でも、利益が出ない!
そこにつけ込まれる。
もっと買わねば!
愛
それは、執着心の別名なのです。
それが欲しい。
それを得たい!
そんな強い気持ち(愛)には、どうしても大きなスキができるのです。男女の愛でも、そうです。人を好きになる気持ちは、美しいものだと思います。こんな汚れた世界でも本物の愛はあります。しかし、現実社会は男女間のトラブルばかり多いです。
愛しているから相手の欠点が見えない。愛しているから相手にNOと言えない。愛しているから…
愛ゆえに、
愛されてるから!
そして、最後は、お金が絡(から)んだトラブルで、男女のどちらかが不幸を背負うことになります。
慰謝料、養育費、返ってこない違法献金、溶けた投資資金!
それは、当事者だけではなく周囲の人間も不幸にする。
ここで成功法則!
何かを”愛”すると騙される。
特に”お金”を愛する人は要注意!
お金は、災いのもとなのです。
しかし、この厳しい人間社会を生き残るうえで”お金”があれば災いをはねのけることもできます。
お金があれば、自由と独立を手に入れられます。お金があれば、社会で起こるトラブルの大半は解決できます。
そのため、人間が生きていくうえで何かのトラブルに巻き込まれた際に少額を惜(お)しんで不快な思いをしたり、大損したりすることもあります。それもまた、お金への強い執着心から気前よくお金を使えないことに起因するトラブルといえるでしょう。その結果、その人は社会的な信用(信頼&評価)を失って、人生に失敗します。
やはり、お金は、人間社会を生きる上での”魔力”なのです。
使い方が大切なのです。
とにかく、あなたがこの世界で成功したければ、”愛”に騙されないことです。
あなたが何かを愛する際には、必ず、その”愛”には、執着、欲望、嘘、自分を誤魔化す何かが潜んでいると思ってください。