澄海岬の次は、
レブン・アツモリソウの
群生地である鉄府(てっぷ)を目指す。
レブン・アツモリソウは、
ユリの花で昔は、島中に咲いていたらしい。
しかし、
現在では、
絶滅危惧種であり、
島の数か所にしか咲かない花になっている。
鉄府は、
島の北側、
澄海岬から車で
十五分ほどの場所にある。
しかし、
すでにレブン・アツモリソウの季節は終わっている。
でも、
せっかく、
本州から
礼文島に来たので、
野生の
レブン・アツモリソウが
咲き乱れる場所を見てみたいと思い車を飛ばした。
なお、
今年の
レブン・アツモリソウは、
六月の下旬でシーズンが終わったようだ。
鉄府は、
島の北側の湾になっている場所に位置する。
鉄府に
行くには、
手前の漁村に
車を置いて行かないといけない。
そこに駐車場はない!
今日は、
とても、
空気が乾いている。
私は、
群生地を
目指して歩く!
群生地までは、
車を置いた場所から二キロの距離である。
なんか、
ハード・ボイルドな光景が広がる。
私は、
思った。
こんな場所で
テント泊をしてみたいと・・・
風景全体が
ザラっとしており、
行ったことはないが、
礼文島の
近所に位置するロシアの
サハリン州のようだ。
私は、
車を降りてから、
誰にも遭遇していない。
鉄府の群生地?
まったく、
人がいない・・・
この
風景を
見ながら
思ったことは、
礼文島は、夏が終わり、
秋の音が近づいていることである。
私は、
礼文島に
来てから、
私の季節感が狂い始めた。
そんな、
日常感覚が
狂う感じが旅の醍醐味でもある。
そして、
車を降りて、
数十分、
私は、
目的地に到着した。
まったく、
花らしい花は、
咲いていなかった。
時期が時期なのだから、
それは、
当たり前である。
この
鉄府!
すごく、
風景が良く、
海がきれいであった。
船泊湾!
本当に美しい!
この
町中に
棲息している
礼文町のゆるキャラであるアツモンは、
このレブン・アツモリソウをモチーフにしている。
さあ、
次は、
江戸屋山道に
車を飛ばすぞ!