アメリカ下層白人の世界を知る/J.D.ヴァンス著/「ヒルビリー・エレジー」を読む/-東京占い無料幸運-

コラム- Column-
「Hillbilly Elegy」/J.D.VANCE/2017

今回、

「 東京 占い-無料幸運- 」が

紹介する一冊は、
2016年に合衆国大統領選挙で

トランプ旋風を

引き起こす要因となった
アメリカ下層白人に関するルポ・タージュです。
タイトルは、

「 ヒルビリー・エレジー 」、

原題も邦題と同じく、

「 Hillbilly Elegy 」です。

副題は、
アメリカの繁栄から取り残された白人たち・・・
となっています。

日本では、

光文社から2017年に
第一刷が出版されています。
翻訳も正確で読みやすく、

関根光弘、山田文、

両氏による共訳となっています。
値段は、

1,800円+税です。

「Hillbilly Elegy」/J.D.VANCE/2017

著者は、
アメリカ中西部が故郷の白人男性です。
名前は、

J.D.ヴァンス氏です。

経歴は、
これまた、

典型的な

中から下の白人で

オハイオ州出身です。

高校卒業後に

海兵隊に入り、

除隊後、
州立大学を卒業して、
東部の

名門イェール大学の

法科大学院を修了した人物です。

海兵隊、

州立大学、

イェール大学(法科大学院)・・・!

これらの

階層UPツールを

得るために、

J.D.ヴァンス氏は、

凄まじい努力と苦労をしています。
そして、

J.D.ヴァンス氏は、

現在、
勝ち組が集まる

シリコンバレーで

投資会社のCEOをしています。

本書のテーマは、

IT産業や国際投資の
華やかな世界から取り残され、
没落した一般白人の世界をルポした興味深い内容です。
日本が

製造業で

世界経済に踊りだす80年代前半に

製造業で栄えた、

中西部の

「 ラストベルト 」と呼ばれる

旧・工業地帯を
軸に

貧困、

絶望、暴力、

フード・スタンプ、

薬物依存、麻薬、甘え、失業、肥満、

無知、飲酒、人種間対立、怒り・・・

と暗い話が続いていきます。
この本は、

読んでいて、

気分が良くなる話ではないですが、
大国アメリカの真実に迫っています。

ヒルビリー(田舎者)、

レッド・ネック(日焼けした白人労働者)、

ホワイト・トラッシュ(白いゴミ)、

など学校の授業では、
教えてくれないスラングを交えて、
合衆国の

原資を築き、

苛酷な労働を

支えた真の国民達の

デスペレーションが描かれています。

彼らの誕生は、

個人の責任だけに留まらず、

やはり、

経済政策の失敗が

生んだものだと考えられます。

誰もが

アメリカと聞けば、

政治、

経済、軍事、

科学技術、高等教育機関、

ハリウッド、サブ・カルチャーと

スーパー・パワーの国だと思っていますが、

その実態は、

グローバルな世界の中で

NO.1を

維持するために
大きな矛盾を抱えていることがわかります。

これは、

何も米国だけではなく、

グローバル化の中で、

戦後、

誰もが、

同じであり、

誰もが、

同じであるべきだと、

強い幻想として、

平等意識を

抱いている日本人も

他人事ではないような気がします。
これからも、

グローバル化は、

ギアをトップに入れて加速します。

それ自体、

悪いことではないと思いますが、

Despair

私たちに

訪れる未来は、

苛酷な世界が待っていそうです。

明日は我が身・・・

なお、

本書で

著者の

J.D.ヴァンス氏は、

自分の

生い立ちと

育った環境の

すべてを

さらけ出して、
足元から没落する合衆国と

日々の

生活に喘ぐ、

下層白人の真実を

激しい筆致で書いています。