【経済学】中間所得のわな/Middle-Income-Trap/-東京占い無料幸運-経営に必要な経済学を学ぶ- Learn Economics-経済-東京占い無料幸運-TwitterFacebook0はてブ0Pocket0LINE 2018.11.25 2017.11.07みなさんは、「 中間所得のわな 」、という言葉をご存知ですか? この言葉の原語は、英語です。英単語にして並べてみると、中学生の英語力でも大丈夫!Middle-income trap!Middle(中間)income(所得)trap(罠)とその意味は、「 中間所得のわな」、と和訳もそのままです。 これは、比較的、新しい言葉で世界銀行が2007年の経済レポートで登場した経済用語です。 例えば、貧しい発展途上国が急激な経済成長を遂げると、経済理論の教科書通りにいけば、低所得の国から中間所得の国へと移行します。 しかし、貧しい国がたとえ中間所得の国になったとしても、その国の基軸となる産業が低賃金労働の場合、または、生産性の低い労働の場合、その国が中間所得から高所得の先進国に変貌することが困難だということを世界銀行が指摘しました。このような、「 中間所得のわな 」、に陥った国の事例は、多く、例えば、戦前、豊富な資源と広大な大地、そして、欧州からの白人の移民と現地人の安い労働力で順調な経済成長を遂げていた、南米のアルゼンチンや現代の世界経済をその資源と人口で力強く、牽引するBRICsの主要メンバーであるブラジル、または、米国、製造業の下請けで勃興したサボテンとテキーラで有名なメキシコ合衆国などは、この”罠”から抜け出せず、現在でも、構造的なそして、深刻な貧困を抱えています。この世界銀行のレポートでは、「 中間所得のわな 」を抜け出すには、一人当りの国内総生産(GDP)が1万ドルを超えないと無理なようです。先ほども書きましたが、「 中間所得のわな 」、に陥りそうな国とは、投資先としては、どれも、人口が多く、活気があり、市場としても、魅力的な国ばかりです。しかし、海外投資を考える際には、その国の経済政策や産業、国民性、文化、その国の所得と産業の変化に注目して、その国の未来を適切に判断していかないといけないようです。Tweet