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抵抗 死刑囚は逃げた-逃亡する遊星的名作劇場vol.2-東京占い無料幸運-

今回、
紹介する逃亡する遊星的名作映画は、
1957年に
カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したフランス映画です。

原題は、

『抵抗 死刑囚は逃げた』/(Robert bresson,Un condmne a mort se’est echappe ou Le vent souffle ou il veut)です。
この

映画は、

時代設定が1943年で
第二次世界大戦下のナチスドイツに占
領された実際にあるリヨンのモンリュック監獄が
舞台の脱獄映画です。
本編は、

97分と

短い作品です。
DVD-Robert-bresson-1956
戦争をテーマにした映画ですが、
特に
アクションや
激しい戦闘シーンは、

ありません。

いつ殺されるかわからない状況下で死刑囚のフォン
テーヌ中尉が自由を目指す緊迫感と緊張感を持っ
た手に汗握る作品です。そして、死刑囚のフォンテ
ーヌは、仲間たちの支援を受けて、脱獄を成功させ
ます。
死刑囚フォンテーヌを演じたフランソワ・ルテリエは、
若く、やや尊大で生意気な面構えですが、役を見事
に演じきっています。そして、この映画、主人公の視
点のみで展開していきます。すべてが一人称の動作
と視線のみで、映画好きではないと見られない退屈
さが演出されています。
特に、この作品は、音を大事にしており、会話、水場
の音、車の音、歩く音、霧笛、鐘の音、壁を叩く音、
汽車の音、自転車の音と耳を澄ませば、これらの音
がこの作品に緊張感を与えています。
現代の視覚に訴える映画に慣れた人には、物足りな
い作品かもしれませんが、いつ殺されるかわからない
死刑囚の立場に立ち、映画を見ると、物凄い緊張感
が味わえます。

音や会話で誤魔化さない・・・

そして、
また、
この作品に
登場する役者達は、
素人の俳優ばかりが出演しているため、
実社会同様にリアルな監獄社会を描いています。

ラストは、

脱獄の達成感を
静かに感じる二人の後姿が印象的です。
自由の身になった二人は、

どこへ行くのでしょうか?

ラストの

とぼとぼと

歩いていく二人の後ろ姿に
脱獄という無駄のない骨太な
テーマが盛り込まれているような気がしました。

モノクロ映画がまたいい!

もし、
今の状況から
逃げ出したいと考えているのなら、
この

映画は、

人生を生き抜くヒントに溢れています。

脱獄する監獄の高さは、三階です。

ちなみに

原題は、

非常に長くて、

「  ひとりの

   死刑囚が逃げた、

     あるいは風は自ら望む

     ところに吹く」、

となるらしいです。
人生の危機を乗り越えるには、

努力だけではなく、

運が必要だということです。

 

作成者: Copernicus

天体運動と人間の活動には密接な関連性があるという考えに基づきブログを書いております。このブログがあなたにとって何かのお役に立てば幸いです。
そして、あなたは光を放つ・・・

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